上野200勝!!ソフト界のレジェンド 前人未到の大記録達成

[ 2016年9月11日 05:30 ]

<ビッグカメラ高崎・NEC>200勝を挙げ、花束と特製ケーキを手に笑顔をみせる上野

第49回日本女子ソフトボールリーグ第6節 ビックカメラ高崎7―1NECプラットフォームズ

(9月10日 兵庫・尼崎など)
 レジェンドが偉業達成だ。第49回日本女子ソフトボールリーグ(スポーツニッポン新聞社後援)は10日、兵庫・尼崎などで第6節の6試合が行われ、NECプラットフォームズと対戦したビックカメラ高崎はエース上野由岐子投手(34)が4回を投げ、3安打1失点で今季3勝目をマーク。リーグ史上初の通算200勝を挙げた。同投手は本紙に独占手記を寄せた。

 主役はいつも通り、照れくさそうに祝福を受けた。花束をもらい月桂(げっけい)冠をかぶった顔に浮かんだのは控えめな笑み。前人未到の200勝にも上野は数字を目標にしない選手らしい言葉を紡いだ。

 「正直、私にとって勝ち星は自分の評価というより、チームの積み重ねの1勝。凄いことをしたという感じはない」

 リーグ戦ではおよそ4カ月ぶりの登板だったこの日、失策を犯し、1失点もした。球速は199勝を挙げた5月7日の117キロにも及ばず、宇津木麗華監督いわく「5割ぐらい」の調子。それでも楽しそうに4回を3安打5三振で試合をつくり、若手2人につないだ。

 10勝以上できなかったのは過去15年で8勝に終わった14年のみ。絶対的な安定感の裏で北京五輪以降、心には空洞があった。「やめたいと思う時もあったし、どう取り組もうかと…。波が大きくてモチベーションを保ち続けるのが難しかった」。そんな時、助けてくれたのが指導者であり仲間だった。トレーナーにも恵まれ「言い方は悪いけれど、気持ちがなくてもコンディションがいいと投げたくなる」と元気のない心を体がカバーすることもあった。だから「これだけ長く続けられたことはうれしい。価値があるのかな」と16年目のシーズンに胸を張った。

 まるで200勝を前祝いするかのように、8月に五輪競技復活が決まった。「一年一年が勝負。4年後も現役でやっていたら五輪の舞台に立っているのかな。ソフト界としてはもちろん金メダルを目標にしなければいけない。自分も同じ気持ち」。レジェンドの目標になり得るのは数字ではなく、夢舞台の頂点。4年後を見据え、これからもマウンドに立つ。

 ◆上野 由岐子(うえの・ゆきこ)1982年(昭57)7月22日、福岡県福岡市生まれの34歳。九州女子高(現福岡大若葉高)卒業時の01年、日立高崎(現ビックカメラ高崎)入りすると同時に日本代表入り。世界最速119キロの速球を武器に04年アテネ五輪銅メダル、08年北京五輪金メダル獲得に貢献。日本リーグMVP7度受賞、完全試合はリーグで7度、国際試合でも2度記録。1メートル74、72キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

「大坂なおみ」特集記事

「羽生結弦」特集記事

2016年9月11日のニュース