工藤遥加 3差8位浮上 父・公康監督よりお先にVだ!

[ 2016年9月10日 05:30 ]

<日本女子プロゴルフ選手権2日目>1番、ティーショットを放つ工藤遥加

日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第2日

(9月9日 北海道登別市 登別カントリー倶楽部=6750ヤード、パー72)
 プロ野球ソフトバンクの工藤公康監督の長女、遥加(23=フリー)が3バーディー、3ボギーの72と粘り、通算1オーバーの145で初日の12位から首位と3打差の8位に浮上した。父や俳優の兄の活躍に刺激を受け、自身もメジャーの舞台でさらに上位を目指す。12位から出た下川めぐみ(33=環境ステーション)が4バーディー、1ボギーの69をマークし、通算2アンダーで首位に浮上した。

 偉大なDNAを引き継ぐ長女がメジャーの舞台で好位置をキープした。工藤は「ショットが良かったのでもう少し伸ばしたかったが、イーブンパーでのラウンドは満足」と充実感を漂わせた。

 前半の11番パー5で2段グリーンの下から8メートルをねじ込んでバーディーが先行。続く12番はピンまで152ヤードの第2打を8Iでピン2メートルにつけて連続バーディーを奪った。好調のショットで16番はピンまで残り188ヤードの第2打を4Uで1メートル弱にピタリとつけてスコアを伸ばした。

 昨年の最終予選会(QT)は80位と下位に終わり、今年はステップアップツアーが主戦場。レギュラーツアーはこれが今季4試合目で、貴重なツアー出場の機会にできるだけ良い順位で終えたいという欲もある。それでも「今週は一打一打に集中するというのをテーマにしている」と先走る気持ちにブレーキをかけている。フェアウエーが狭く、ラフが非常に長いメジャー仕様のセッティングに対応するため、この日、1Wを握ったのは3ホールのみ。元来は飛ばし屋で「本当は我慢比べのコースや刻むゴルフは好きじゃない」というのが本音だが、4Wや3Uで刻み、確実にフェアウエーを捉える作戦が奏功した。

 父が率いるソフトバンクはペナントレースで日本ハムと激しい優勝争いを繰り広げている。「(無料通信アプリの)LINEで連絡しても返事が来ない」と父を気遣いながらも、報道陣から「お父さんより先に優勝を」と水を向けられると、「そうですね!」と白い歯を見せた。長男で俳優の阿須加も現在、日本テレビ系のドラマ「家売るオンナ」に出演中で「(放送が)夜10時からで遅いけど、毎週楽しみにしている」。家族思いの23歳には何よりも家族の活躍が励みになる。

 ◆工藤 遥加(くどう・はるか)1992年(平4)11月18日、埼玉県所沢市生まれの23歳。小4からゴルフを始め、東京・日出高入学後に本格的に取り組む。11年7月のプロテストに9位で一発合格。同年のLPGA新人戦加賀電子杯で優勝。趣味は料理とギターで、好きな歌は矢沢永吉「雨のハイウェイ」。5人きょうだい(2男3女)の長女。1メートル71、65キロ。

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2016年9月10日のニュース