マリー、錦織の“神業”に脱帽「あのボレーは毎回決まるもんじゃない」

[ 2016年9月8日 11:07 ]

全米オープン男子シングルス準々決勝、ラケットを振りかざし苛立ちをあらわにするA・マリー

 今年の4大大会は全て決勝に進んでいたA・マリーだが、錦織に敗れて準々決勝で姿を消した。「何度も勝つチャンスがあったが、今日はそれを生かせなかった」と消沈した様子だった。

 勝負の分かれ目に挙げたのは最終セット5―5で迎えた自らのサービスゲーム。錦織のドロップショットに追いついてパッシングショットを放ったが、錦織がフォアでとっさにブロック。ボールはコートにぽとりと落ちた。土壇場でのブレークにつながった一打に「あのボレーは毎回決まるもんじゃない。ああいう場面で、大きなポイントだった」と悔しがった。

 第1サーブの確率が55%にとどまり、錦織に何度もブレークチャンスを握られた。「最初は良い感じだったが、屋根の下でサーブを打つのはちょっと感覚が違う」と第2セット途中で屋根が閉まり、感覚が狂ったという。コートも遅くなったといい「彼のリターンが良くなったし、自分のサーブは悪かった」と修正が効かなかった。雨はすぐに上がっただけに「どうして屋根を閉めたのか。テレビの放送時間の都合なんかがあるんだろう」と恨み節も口にした。

 自らのいなくなった今後のトーナメントについて「ノバク(ジョコビッチ)が本命だが、残っているのは強豪ばかり。圭も(2年前に)このコートでノバクに勝ったことがある。全ての選手にチャンスがあると思う」と予想した。

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2016年9月8日のニュース