錦織「ベストなテニスだった」“挑戦者”の意識でマリー攻め落とす

[ 2016年9月8日 10:31 ]

全米オープン男子シングルス準々決勝、試合後に握手する錦織(左)とA・マリー(AP)

 テニスの全米オープン第10日は7日、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われ、男子シングルス準々決勝で第6シードの錦織圭(26=日清食品)は第2シードのアンディ・マリー(29=英国)を1―6、6―4、4―6、6―1、7―5で下し、2年ぶりの準決勝に進出した。

 以下、一問一答。

 ――最後まで心が折れなかった。

 相手がマリーということもあって落ち込んでも意味がないと思っていた。第5セットの4―3からのサービスゲームを40―0から落として一番落ち込んだが、リターンゲームで必ずチャンスがあると思っていた。

 ――4回戦までと違って挑む立場だった。

 今日は完全に僕の方が挑戦者。思い切って向かっていけた。最後までポジティブで落ち着いてプレーできた。第4、第5セットはベストなテニスだった。

 ――第2セットの途中で雨による中断があった。

 自分のミスを減らすことと、いくつか戦術的に変えないといけなかった。ちょっと雨に助けられた。

 ――第4セットはスピーカーから音が出たり、蛾が飛んできたりして相手はいらついていた。

 きれいな蝶々だなと思っていた。それにいらつく元気もなかったので。音は気にはなったけど、それに対応できる元気がなかった。

 ――リオ五輪で完敗したA・マリーとは違った?

 あれだけブレークできたのは彼の第1サーブが入ってこなかったから。第4、第5セットはウィナー級の球があまり飛んでこなかった。相手も硬くなっているのを凄く感じて、自分は攻めないとと思った。

 ――全米オープンの雰囲気。声援も凄かった。

 今日はとても集中していたのであまり聞こえなかったが、自分の気持ちをアゲてくれる。凄く騒がしくてまるで大きなパーティーみたい。それも楽しい。

続きを表示

2016年9月8日のニュース