横綱・白鵬、秋場所休場を表明 横綱昇進後、全休は初

[ 2016年9月8日 12:40 ]

悔しそうな表情で秋場所の全休場を発表する白鵬

大相撲秋場所

(11日初日、両国国技館)
 大相撲の横綱・白鵬(31=宮城野部屋)が38度目の優勝と残り3勝に迫る1000勝が懸かる秋場所(11日初日、両国国技館)を休場することを8日、正式に表明した。

 先場所中に右足親指を負傷し、夏巡業でも左膝付近の炎症が再発。8月29日の番付発表後に4日連続で自宅療養して今週から調整を続けてきたが、本場所を務められる状態ではないと判断した。

 07年名古屋場所の横綱昇進後、白鵬の全休は初めて。大関だった06年九州場所以来、10年ぶりとなる。20年東京五輪まで現役という最大目標を見据え、酷使し続けてきた羽を完全に一休みさせる。

 ▽白鵬の全休 01年春場所の入門以来、全休は大関4場所目の06年九州場所の1度だけ。場所前、稽古場のある公園内の階段でトレーニングを行った際につまずいて左足親指を打ち付け骨折した

 ▽経過

 ▼7月18日 名古屋場所9日目の勢戦でつまずき右足親指負傷。

 ▼同24日 名古屋場所は10勝5敗。右足親指付近の骨に異常があることが判明。

 ▼同31日 夏巡業開始。右足親指をかばいながら朝稽古、横綱土俵入り、取組を続け、古傷の左膝にも痛みが再発。

 ▼8月28日 夏巡業が終了。左膝にサポーターを施して乗り切る。

 ▼同29日 秋場所番付発表。西横綱となる。

 ▼同30日 秋場所で使用する新しい綱を作る「綱打ち」に参加。左膝の状態は階段の上り下りに苦労するほど。

 ▼同31日 稽古始動予定日に顔を出さず、師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)が休場の可能性を示唆。

 ▼9月4日 4日連続の自宅療養を経て番付発表後初めて稽古まわしを締める。秋場所に向けてようやく始動。

 ▼同7日 朝稽古後、病院で検査を行う。休場する意向を親しい関係者に連絡する。

 ▼同8日 休場を正式表明

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2016年9月8日のニュース