錦織、4時間の熱戦制し4強「ワクワクしすぎて冷静さ保つのが大変だった」

[ 2016年9月8日 07:46 ]

マリーとの熱戦を制し、両手を突き上げる錦織(AP)

テニス全米オープン男子シングルス準々決勝 錦織圭1―6、6―4、4―6、6―1、7―5アンディ・マリー

(9月7日 ニューヨーク)
 3時間58分の熱戦を制し、2年ぶり2度目となる4強進出を決め「いやあ、長かったです」と振り返った錦織。大歓声に包まれながら「ワクワクしすぎて冷静さを保つのが大変だった」。雨による中断、流れが行ったり来たりするタフな試合をものにし、その表情は心地よい疲労感に浸っている様子だった。

 リオデジャネイロ五輪覇者で、現在“世界一強い”と称されるマリーに、第1セットを1-6で奪われる苦しい出足。それでも第2セットの途中で雨による中断を経て息を吹き返した。

 「コーチとの話し合いができたし、少し戦略も変えたのが良かった」。立ち上がりは狙い過ぎてミスも多かったが、中断以降は「自分から打っていけるようになった」と振り返る。長いラリーを耐えて流れを徐々に引き寄せた。

 最終セット。4-3の40-0からブレークバックを許した際には「本心では落ち込んでいたが、反省は試合後にしようと。ブレークの機会が来ると思って最後まであきらめなかった」と気持ちを乱すことなく勝ちきった。「まずは体のリカバリーに努めたい」。その目には早くも、2年ぶり決勝進出が懸かる準決勝を見据えていた。

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