ジョコ また“棄権勝ち”今大会3度目 超エコ4強も戸惑い

[ 2016年9月8日 05:30 ]

試合途中で棄権したツォンガ(左)とジョコビッチ(AP)

テニス全米オープン第9日男子シングルス準々決勝 ジョコビッチ6―3、6―2、棄権ツォンガ

(9月6日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 男子シングルスで世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(29=セルビア)が、今大会3度目の“棄権勝ち”で10年連続の準決勝進出を決めた。世界10位のジョーウィルフリード・ツォンガ(31=フランス)を6―3、6―2とリードしたところで相手が棄権。準決勝では世界12位のガエル・モンフィス(29=フランス)と対戦する。

 天の恵みか、はたまた神様のいたずらか。対戦相手の相次ぐ棄権に、さすがのジョコビッチも戸惑いを隠せなかった。「こんなこと今までにないよ。準決勝までに3度もリタイアがあるなんて」とまさかの勝ち上がりを振り返った。

 過去15勝6敗の相手から2セットを連取。第2セット途中で左膝の治療を受けたツォンガは、第3セットの最初のポイントでダブルフォールトを犯して棄権を申し出た。ジョコビッチは2回戦が不戦勝。3回戦も相手の途中棄権で、棄権による勝利は3度目。ここまでの5試合で費やしたのは84ゲーム、386分。準決勝で激突するモンフィスは全てストレート勝ちだが、ここまで144ゲームを戦い、試合時間も3時間半も長い。省エネぶりは際立っている。

 6月の全仏オープンで生涯グランドスラム達成後はウィンブルドン選手権でまさかの3回戦敗退。左手首を痛めたリオ五輪では初戦で敗れた。不安の声がささやかれていた世界No・1だが「回復に充てる時間が十分に取れた。今の状態はピークに近づいてきた」と運も味方につけ、万全の状態を整えつつある。

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2016年9月8日のニュース