車いすラグビー 唯一タックルOK 別名「殺人ボール」

[ 2016年9月7日 10:59 ]

リオ・パラリンピック種目紹介

 車いす競技で唯一、意図的なコンタクト(タックル)が許されている車いすラグビーは、別名「マーダー(殺人)ボール」と呼ばれる。車いすバスケットと異なり、四肢に障がいがある選手が対象で、その度合いによって0・5点から3・5点までの持ち点を決定。コート上の4人の合計が8点以内が条件となる。また、男女の区別もなく、女子選手が入った場合はプラス0・5点まで許される。

 バスケットと同じ広さのコートで、ボールはバレーボール大の専用球。ラグビーと異なり、前方へのパスも許されており、アメリカンフットボールを想像すると理解しやすい。1ピリオド8分間、4ピリオド制。ボールを持った選手の車いすの2輪がゴールラインを越えれば1得点となる。タックルは許されているが、後方からの危険なものは反則となる。

 カナダ、米国、オーストラリアが3強と言われるが、昨年のアジアオセアニア選手権では日本がオーストラリアを破り優勝。世界ランクも3位に浮上した日本は堂々のメダル候補。ロンドンの3位決定戦では米国に敗れたが、大舞台の経験者が多い今回は雪辱を狙う。司令塔の池透暢主将(36=フリーダム)の正確なパスとスピードあふれるポイントゲッターの池崎大輔(38=北海道ビッグディッパーズ)のホットラインが日本の生命線だ。

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2016年9月7日のニュース