松山 プレーオフ最終戦切符 パット踏ん張り8アンダー15位

[ 2016年9月7日 05:30 ]

ドイツ銀行選手権最終ラウンド、12番で第3打を放つ松山英樹。通算8アンダーで15位

米男子ゴルフツアー ドイツ銀行選手権最終日

(9月5日 米マサチューセッツ州ノートン TPCボストン=7297ヤード、パー71)
 プレーオフ第2戦の最終ラウンドが行われ、20位スタートの松山英樹(24=LEXUS)は3バーディー、2ボギーの70で回り、通算8アンダー、276の15位だった。7位から出たロリー・マキロイ(27=英国)が65をマークし、通算15アンダーに伸ばし、6打差を逆転し今季初優勝。ツアー通算12勝目を挙げた。

 強風の中、松山はしぶとくアンダーパーで回り「最後は崩れそうになったけど、踏ん張れた」と息をついた。

 2番で第2打を荒れ地に入れてボギーが先行したが、その後は粘り強くパーを拾った。3番で2メートル、6、7番で1・5メートル、8番では5メートルを沈めてパーセーブ。17、18番でも2・5メートルのパーパットを決めた。ホールアウト後は「3番のパーパットが入ったのが大きかった。(パットは)あそこからうまく打て始めた。練習でうまくいっているのを試合でもうまく出せている」と振り返った。

 ショットには不満も残る。6番でティーショットを左のブッシュに打ち込むなど何度かピンチを招いただけに「芯に当たらないし、真っすぐ当たっている気もしない」と表情を曇らせた後「ショット以外は頑張った。あ、アプローチも駄目だ。(良かったのは)パットだけだ」と苦笑した。

 総合順位はこの大会で得た214点を加えて通算1682点で16位に浮上した。プレーオフ第3戦、BMW選手権(8日開幕、インディアナ州)を前に、米ツアーの試算する当確ラインをクリアしてトップ30選手による最終第4戦のツアー選手権(22日開幕、ジョージア州)の出場権をほぼ手中にした。

 ツアー選手権出場は3季連続となる。第3戦終了時点の総合順位を基に得点がリセットされるため、30人全員に総合優勝のボーナス1000万ドル(約10億3000万円)を手にするチャンスがある。松山は「試合に勝つためにやっている。そのために少しでもいい状態に持っていけるよう頑張る」と話した。

 ◆松山世界16位 男子ゴルフの4日付最新世界ランキングが発表され、松山英樹は16位で前週と変わらなかった。谷原秀人は71位、池田勇太は96位。日本ツアーで2位だった石川遼は140位から125位に上がった。1位ジェーソン・デー(オーストラリア)、2位ダスティン・ジョンソン(米国)は変わらず、ドイツ銀行選手権を制したロリー・マキロイ(英国)が5位から3位に浮上した。

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2016年9月7日のニュース