沙保里 先代九重親方に報告 ともに国民栄誉賞…憧れの存在

[ 2016年9月1日 05:30 ]

<吉田沙保里が九重部屋を弔問>亡くなった先代九重親方の等身大パネルにリオ五輪の銀メダルをかける吉田沙保里

 リオデジャネイロ五輪レスリング女子53キロ級で銀メダルを獲得した吉田沙保里(33)が東京都墨田区にある大相撲の九重部屋を訪れ、親交があった故・先代九重親方(元横綱・千代の富士)の霊前に五輪の報告をした。7月31日に亡くなってからこの日でちょうど1カ月。最近は同じ国民栄誉賞受賞者として食事やカラオケに行く仲だった親方に対し「銀メダルに終わって申し訳ありませんでした。でも、メダルは獲れたので許してください」と自らの気持ちを伝えた。

 14年に死去した父・栄勝さんの影響で子供の頃から憧れの存在だった大横綱。「厳しい方だったので最初は“なんで金メダルじゃないんだ!”と言っていると思うけど、最後は優しい声で“よく頑張ったな”と言ってくれると思う」。帰り際には玄関にあった現役時の等身大パネルにメダルをかけ、天国の親方に思いをはせていた。

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