4年前の回想、4年後の妄想。

[ 2016年9月1日 10:00 ]

リオ五輪閉会式で、巨大な土管からマリオに扮した安倍首相が登場

 【我満晴朗のこう見えても新人類】緑色の土管から安倍マリオが飛び出した瞬間、「そうきたか!」と、しばしうなった。

 腰元ダンサーズがマツケンサンバを1から3まで乱舞する場面を勝手に想像していた身にとって、タカマツ・ペアの強烈スマッシュを顔面に食らったほどの衝撃だった気がする。8月21日のリオ五輪閉会式で行われた東京プレゼンテーションは、生真面目で面白みに欠ける日本人のイメージを拭い去ったばかりでなく、エンタメとしても存分に楽しめた。

 似たようなシーンを思い出した。12年ロンドン五輪の開会式。007俳優のダニエル・クレイグがエリザベス女王(もちろんご本人)をエスコートしてメイン会場にヘリで到着するという設定だ。パラシュートで降下する場面はさすがに代役が務めたが、まさか女王陛下自身があそこまで演技するとは…。そのサービス精神には感服するばかり。オリンピックの祝祭ムード高揚に貢献する心憎い演出だった。

 閉会式も印象に残っている。英国を代表するアーティストがこれでもかと鬼のように競演し、圧巻のパフォーマンスを展開。個人的にはエド・シーランが歌い上げたピンク・フロイドの名曲「あなたがここにいてほしい」が感慨深い。綱渡りのパフォーマーと握手した人形がバッと炎に包まれる情景なんか涙ちょちょ切れだった。

 もっとも、会場にいた選手たちの目にはどう映ったのだろう。大半が20代の若者だから、よほどのファンじゃない限りピンク・フロイドなんて知らないはず。大トリで「ザ・フー」が登場した際は本当に「Who?」という空気だったし。喜んでいたのは筆者みたいなUKロック好きのオッサン(またはオバサン)だけだったかもしれない。

 対照的に、限定ながら再結成されたスパイス・ガールズの登場時は好反応だったと見えた。世界的大ヒット曲の「Wannabe」などを披露した5人組。ノリのいいダンス曲だし、4年ぶりのカムバックなので、若い選手たちの記憶にも残っているのだろう。そのへんはピンク・フロイドと比べたら失礼だけど。

 だから、というわけではないが、東京五輪の閉会式には期待している。時は2020年8月9日、所は新国立競技場。参加アスリートたちが踊り回る祝宴にサプライズで現れるのは、おお!あの5人組ではないか?スパイス・ガールズ同様、こちらも4年ぶりの再結成だし。曲はもちろん――

 ♪世界にひ~とつだけ~の…………(専門委員)

 ◆我満 晴朗(がまん・はるお)1962年、東京都生まれ。ジョン・ボンジョビと同い年。64年東京五輪は全く記憶にない。スポニチでは運動部などで夏冬の五輪競技を中心に広く浅く取材し、現在は文化社会部でレジャー面などを担当。たまに将棋の王将戦にも出没し「何の専門ですか?」と尋ねられて答えに窮する。愛車はジオス・コンパクトプロとピナレロ・クアトロ。

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