稀勢、綱取りへ熱こもる稽古 本格始動、高安と25番「いい汗かいた」

[ 2016年8月30日 16:18 ]

熱のこもった稽古を披露した稀勢の里

 大相撲秋場所(9月11日初日・両国国技館)で、先場所に引き続いて綱取りに挑む大関稀勢の里が30日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で本格的に始動した。弟弟子の新関脇高安と25番取るなど熱のこもった稽古を披露し「番数をこなしてしっかり体を動かすことが今日の目的。いい汗をかきました」とすがすがしい表情で話した。

 右足痛で夏巡業の序盤を休んだ。その間も体づくりに励んでいたが、この日の稽古では最初、当たりの感覚や距離感をつかめなかったようで、高安の攻めを残せず5連敗した。だが、気持ちが乗ってくると力強い出足を見せ、最終的には18勝7敗とまずまずの内容。「体はなかなか目覚めなかったが、最初だからこんなもの」とうなずいた。

 横綱昇進を期待する声は大きく、自らも「集大成」と語る。秋場所に勝負をかけるが「地道に焦らずやりますよ」とマイペースを貫く構えだ。

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2016年8月30日のニュース