【砂村光信の視点】一戦必勝ヤマハ発VS長丁場見据えるパナ

[ 2016年8月27日 08:30 ]

ラグビートップリーグ第1節第1日 ヤマハ発動機24―21パナソニック

(8月26日 秩父宮)
 この試合に懸けてきた感のあるヤマハ発動機と開幕戦に照準を合わせていないパナソニックの差が出た。新人を大量に起用したパナソニックは、ディーンズ監督がさまざまな組み合わせを試している段階に見える。会見では勝ち点1を取ったことを評価しており、長丁場で勝ち点を積み重ねるリーグ戦での戦い方を知っている印象を受けた。

 ただし、スクラムで圧倒されたことで、厚い選手層の中でも3番(右プロップ)がいないことを露呈した。開幕戦は日本代表のホラニ龍シオアペラトゥーや新人の平野がメンバー外だったが、次戦もスクラムの強い神戸製鋼だけに気がかりだ。一方、ヤマハ発は狙い通りの戦いぶりで、移籍した五郎丸に代わるFBのファンデンヒーファーもキックをはじめ手堅いプレーを見せていた。逆に、対策されてスクラムが押せない場合にどう対処するのか興味深い。

 今季からボーナスポイントの規定が「3トライ差」に変更された。リードしているチームも気が抜けないだけに、全試合で最後までボーナスポイントの行方が分からない接戦を期待したい。(元U―23日本代表監督) 

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2016年8月27日のニュース