リオ閉会式の演出は総額12億円、安倍首相のマリオは極秘扱い

[ 2016年8月26日 22:34 ]

閉会式に登場した安倍首相

 リオデジャネイロ五輪の閉会式で2020年東京五輪の大会組織委員会が安倍晋三首相をサプライズ登場させた約8分間のアトラクションが世界的に話題を呼んだが、費用は9月のリオ・パラリンピックでも予定する演出と合わせ、約12億円となる見通しであることが26日、分かった。

 リオ五輪での演出は4年後の祭典を待つ東京をPR。ドラえもんやキャプテン翼など日本が誇るアニメのキャラクターや最新の映像技術を駆使し、約50人の日本人ダンサーが出演した。組織委によると、長距離移動を要するブラジルまでの機材輸送費や人件費で予算が膨らんだという。

 人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」のマリオを登場させるアイデアは4月ごろまでに固まり、安倍首相のマリオ役は閉会式直前まで「極秘扱い」で国際オリンピック委員会(IOC)との調整が続いた。組織委幹部は「インパクトが大切だった。登場する場面では首相のイメージも考え、実際にマリオの服を着てもらうのか、口ひげをつけるのかなど、細部の演出にこだわった」と説明した。最終的には「首相の決断」(関係者)でマリオの服を着て登場することになった。(共同)

続きを表示

2016年8月26日のニュース