新国立 計画撤回で68億超無駄に、JSCが精算発表

[ 2016年8月26日 18:08 ]

 日本スポーツ振興センター(JSC)は26日、昨年7月に白紙撤回された新国立競技場旧計画の精算業務が終了し、撤回前に設計業者らと結んだ契約に基づく支出などで、結果的に無駄となった額が約68億5930万円に上ったと発表した。昨年8月に下村博文文部科学相(当時)は約62億円が回収不能になるとの見通しを示していたが、6億円以上が追加された。

 巨額の支出が無駄になったことについてJSCの池田貴城理事は「大東和美理事長が去年10月に着任し、新体制で新計画を進めている。今後、新しい計画を着実に推進することがわれわれの使命」と述べた。

 旧計画で設計業務を担当した日建設計などの共同企業体(JV)に約38億400万円を支出。デザインを手がけた建築家の故ザハ・ハディド氏の事務所には、精算手続きが難航していたデザイン監修契約を含め、約13億8620万円を支払った。旧計画の著作権はザハ事務所側が保持することとなった。池田理事は「適切に円満に終えることができた」と説明した。

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2016年8月26日のニュース