荒井 3着でゴール→一転、失格→上訴認められ銅メダル!

[ 2016年8月19日 23:43 ]

<男子50キロ競歩>銅メダルを獲得し、日の丸を背に笑顔の荒井

リオデジャネイロ五輪陸上競技

(8月19日 ポンタル)
 男子50キロ競歩が行われ、昨年の世界選手権4位の荒井広宙(28=自衛隊)が3着でゴール。競歩での日本勢初のメダル獲得と思われたが、他の選手を妨害したとして失格となった。ゴール後、終盤に接触して4着だったカナダ選手側が抗議していた。だが、その後日本陸連が国際陸連に抗議した結果、異議が認められて銅メダルを獲得した。

 レースは世界記録保持者のヨアン・ディニ(フランス)が序盤から一人抜け出す展開。日本勢は谷井が約30秒遅れの2番手集団で、それを荒井、森岡が並んで追う形に。荒井は8キロを前に2番手集団に追いついた。

 25キロ過ぎには谷井が2位集団を脱落。さらに32キロ付近では先頭を歩いていたディニがストップ。再度歩き始めたものの、トップはエバン・ダンフィー(カナダ)に入れ替わる。

 39キロ付近では荒井らの2位集団がペースの落ちたダンフィーをとらえ、5人が先頭グループを形成。さらにジャレド・タレント(豪州)がペースアップ。荒井はトートと並走し2位争い。45キロ地点で荒井はトップに26秒差、2位とは4秒差の3番手につけ、最後はダンフィーとのし烈な争い。そこで接触があり、失格となった。

 優勝はマテイ・トート(スロバキア)で3時間40分58秒、2位はジャレド・タレント(豪州)で3時間41分16秒。

 谷井孝行(33=自衛隊)は3時間51分で14位、森岡紘一朗(31=富士通)は3時間58分59秒で27位だった。

 だが、日本チームは「不可抗力の接触。カナダ選手の肘が先に当たっている」として荒井が失格とされたことを不服とし、国際陸連に抗議の手続きを取ったことを明らかにした。

 その後、異議が認められ、銅メダルを獲得した。

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