吉田沙保里、天国の父に「金メダル獲れなくてごめんね」

[ 2016年8月19日 10:05 ]

<リオ五輪 レスリング>銀メダルの結果に表彰台で涙を流し続ける吉田

 レスリング女子53キロ級決勝が行われ、五輪4連覇を目指した吉田沙保里(33=フリー)はヘレン・マルーリス(24=米国)に敗れた。17日の伊調馨(32=ALSOK)に続く五輪個人種目4連覇達成はならなかった。五輪と世界選手権を合わせて16大会連続制覇していた吉田だったが、今大会は2年前に亡くなった父・栄勝さん不在で臨む五輪は初めてでもあった。

【一問一答】

――残念な結果に?
今の気持ちは金メダルが良かったんですけど、最後の最後で負けてしまって。悔しいです。たくさんの方に応援していただいて、本当にありがとうございました。

――1番の敗因は?
最後気持ちで負けてしまいました。

――試合中にいつもと違うという感じは?
相手の押しが強くてどうしても私に勝ちたいんだなという気持ちが伝わってきて。空回りした部分があって。

――過去の対戦成績が良かったので少し安心してしまった部分も?
いつもと違う感じは多少あったかもしれないですけど。決勝なので上がってくる人が強いということで気は抜けないと思っていたんですけど、そこに落とし穴があったと思います。

――怖いという気持ちは払しょくできた?
泣いても笑ってもあと6分ということで気持ち良くと思っていたんですけど、最後出し切れず、取り切れずに負けてしまって残念です。

――終わってマットに突っ伏してどんな思いだったか
いろんな人に金メダル獲って見せると約束していたので、それも叶わなかったですし、応援してくださった方に申し訳ないと思って。選手団の主将としても役目を果たせなくてとても悔しいです。

――スタミナ面は
スタミナはまだあったんですけど、タックルも取り切れなかった部分がありました。

――この舞台に立つまでを振り返って
4連覇をどうしてもしたかったので。ずっと頑張ってきたことが最後の最後出せずに終わってしまうことは情けないです。

――お父さんがいなかった影響は?
そこはたくさんの方に支えてもらっているので大丈夫です。

――お父さんに何と伝えたい?
金メダル獲れなくてごめんね、と。

――試合終わった後スタンドでお母さんやお兄さんとどんな会話を
ごめんねと言ったら、「ここまでつれてきてくれてそれでいいよ、ありがとう」と言ってくれました。

――自分を褒められる部分もあるのでは
やっぱり金メダルが良かった。30年レスリングをやってきたので。ここまでやってきたことは自分でもよく頑張ったなと思います。

――過去3大会と比べて重圧は違った?
昨日、馨が4連覇をしてとてもうらやましくて、私も4連覇したいと思ったんですけど、それを達成できなくて。一緒に4連覇しようと思っていたんですけど、残念です。

――前日に3人金メダル。プレッシャーになった?
3人が金メダル獲ってくれて私たちもあした頑張ろうって気持ちを入れることができたので、プレッシャーにはなっていないです。

――点差開いてしまってどんな心境に?
大きな点数が開くと取り返すことができないんだなと。わかっているはずなのにこうなってしまった。

――3点差になって何か変わった?
2点を2回取らないといけないのと、それかビッグポイントを。やっぱりガードが堅かったので。

――タックルをずっと課題にしてきた。怖さで入れない部分もあった?
最後は負けてても飛び込まなければいけないので。それが取り切れなかったのは自分の実力不足です。

――久しぶりの負けの味は
こんな大きな舞台で負けたのは初めてなのですごい悔しいです。

――決勝はマットソンだと決めつけていた部分は?
マットソンが上がってくると思っていました。

――準決勝の後に意外と思った?
そうですね、それは意外だと思いました。ただヘレンも戦ったことのある相手だったので。でも4年前になるので。

――4年前とはどこが違った?
全然パワーも違いましたし。元々55キロ級でも減量が多くて、53キロに落とせるのかなと思っていて。しっかり落としてきて。そしてあれだけ動けて強い相手を倒してきたので、ヘレンは強いです。

――打倒吉田でレベルが上がってきた。
自分を目標に向かってくるというのを感じた?打倒吉田でみんなが来る、そこはわかっていたんですけど、気持ちで最後はやられましたね。

――追いかけられる恐怖は?
もちろんそれはずっと恐怖で。そのプレッシャーはありました。

――天国のお父さんは何と?
最初はご苦労さん、よくここまでやったと言ってくれると思うんですけど、最後の負けがね、勝って終わるのと負けて終わるのは違うよと言っていたので、そこは怒られるかもしれないです。

――やりきったという気持ちは?
自分は30年間レスリングここまで頑張ってきたので、悔しいのは悔しいので気持ちをしっかり切り替えたいです。

――今後についてまだ考えられない?
まだわからないですね。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「NBA」特集記事

2016年8月19日のニュース