リオ五輪チケット不正転売 IOC理事ら利益3億円か 

[ 2016年8月18日 09:17 ]

 リオデジャネイロ五輪の入場券の不正転売に関与するなどした疑いで国際オリンピック委員会(IOC)のパトリック・ヒッキー理事(71)=アイルランド=が拘束された事件で、地元警察は17日、不正転売の利益が少なくとも1千万レアル(約3億1千万円)に上るとの見方を示した。

 ヒッキー理事が会長を務めるアイルランド・オリンピック委員会が当初、英国のスポーツ観戦チケット会社THGにアイルランド国内の入場券販売を委託しようとしたが、IOCが認めなかったため「Pro10」という別の会社が設立され、同社からTHGに入場券が流れていたとみられることも判明。警察はこうした経緯の背後に理事がいるとみているもようだ。

 地元メディアによると、ヒッキー理事の息子はTHGに勤務していたことがある。

 警察はリオ五輪開会式の入場券を8千ドル(約80万円)で転売するなどした容疑でTHGのアイルランド人幹部を5日に拘束した際、入場券千枚以上を押収しており、こうした入場券は最大で額面の30倍の値段で販売されていたという。

 2014年のサッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会では、THGの幹部が大掛かりなダフ屋行為に関与したとされる。(共同)

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2016年8月18日のニュース