土性沙羅“念願”栄監督を肩車「全然重くなかったです」

[ 2016年8月18日 08:19 ]

金メダルを獲得し、栄監督を肩車する土性沙羅(AP)

リオデジャネイロ五輪 レスリング女子69キロ級決勝

(8月17日)
 レスリング女子フリースタイル69キロ級で土性沙羅(21=至学館大)が決勝でナタリア・ボロベワ(ロシア)を破り初出場の五輪で金メダルを獲得した。

 注意でアクティブタイム30秒を課せられ、ポイントを奪えずに1点を失うこと2度。0-2で終盤を迎えたが、焦りはなかった。48キロ級では登坂絵莉(22=東新住建)が、58キロ級では伊調馨(32=ALSOC)が残り数秒からの逆転で金メダルを獲得しており「最後の最後まであきらめなかった試合を見ていた。私もあきらめずにやろうと決めていたので」

 残り30秒で2ポイントの技が決まり、同点として終了の笛。大きなポイントを取った方が優勢となるため、土性の金メダルが確定した。

 「本当にうれしいというのが率直な気持ち」。試合後は喜びを爆発させた土性だったが、それでも観客の大声援を浴びると「たくさんの方に応援され、支えられて獲れた金メダル。うれしくて。少し涙が出ました」と目を潤ませた。優勝したら「やろう」と決めていた栄和人監督(56)を肩車してマットを1周。「うれしかったです!いつももっと重い選手を肩車しているから、全然重くなかったです」。最後は満面の笑みを輝かせていた。

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