山口茜 開始直後から全力でスタミナ切れ…4年後よりも「次で勝つ」

[ 2016年8月18日 05:30 ]

<リオ五輪 バドミントン> 準々決勝で奥原(右)との日本人対決に敗れた山口

リオデジャネイロ五輪・バドミントン女子シングルス準々決勝

 玉砕戦法はあと一歩及ばなかった。これまで全敗の奥原に対し、山口は開始から全速力で飛ばしたが、最後は力負け。「最初から全力でいってバテてしまえばそれが実力と思っていた。その通りになってしまった」と悔しさをにじませた。

 第1ゲームは速攻を仕掛けて主導権を握る作戦が功を奏し、終盤には5連続得点で突き放した。第2ゲームも序盤はリードを奪ったが、徐々にミスも目立ち始めた。「攻めるばかりで体力が奪われたのと攻撃のパターンが少なかった」と相手の対応力が勝り、最終セットで突き放されると「負けた言い訳を探している自分がいた」と精神面でも差を見せられた。奥原との日本人対決という特別な状況に「意識しているつもりはないけど、日本人だし、先輩だし、部屋も同じだし」と戸惑いを隠せなかったのも事実だった。

 決勝トーナメント1回戦では世界4位のラチャノック(タイ)を破る金星も「他の大会と同じようにベスト8でシード選手に勝ちきれなかった」と初五輪で8強入りの感慨はなし。「出場してみても、五輪がそんなに凄いとは思わなかった。4年後頑張ろうではなく、次の試合で勝てるように頑張りたい」と足元を見つめた。

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2016年8月18日のニュース