変色プール問題 シンクロで使えず水入れ替え、日程変更も 寺内「灰色だった」

[ 2016年8月14日 07:53 ]

水が緑色に変色したマリア・レンク水泳センターのプール(左)

 リオデジャネイロ五輪でシンクロナイズドスイミングや飛び込みが行われるマリア・レンク水泳センターの水質が悪化し緑色に変色している問題で、13日午後からサブプールの水をシンクロナイズドスイミングで使用するメインプールに移すことがわかった。現地紙「グローボ」の電子版が13日に報じた。

 この日同水泳センター内の飛び込みプールで練習をした飛び込み代表の寺内健(36=ミキハウス)は「びっくりするくらい汚い。(緑色どころか)灰色になってました」と話した。

 管理責任者のグスターボ・ナシメント氏によると、5日に過酸化水素を不適切に投与したことから問題が始まったという。過酸化水素と塩素の混合ミスにより塩素成分の管理電気系統システムに不備が起こり、正しい水質管理ができなくなった。本来透明なプールの水は緑色に変化。14日午前11時(日本時間同日午後11時)から行われるシンクロナイズドスイミングのデュエット・フリールーティンの予選に間に合わせるため、13日午後からサブプールの水の移動を開始。作業は10時間かかるという。現時点で飛び込みプールの水を入れ替える予定はない。

 シンクロナイズドスイミングは透明な水でないと審判ができないため、早急に作業を進めたいとしているが、リオ五輪委員会のアンドラーデ広報は「プランBとして、日程の変更もあるが、今のところ水の入れ替えで解決できると考えている。大会前にテストはしていたが、本番と同じ日程でやっていなかったため、このようなことになることはわからなかった。ただ、健康被害は絶対にない」と説明した。

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2016年8月14日のニュース