首脳陣の荒療治の中ではい上がった羽賀 東京五輪での金メダルを期待

[ 2016年8月12日 06:31 ]

男子100キロ級で3位となり、銅メダルを胸にする羽賀龍之介

リオデジャネイロ五輪第7日柔道

(8月11日)
 【金野潤の目】昨年の世界選手権王者の羽賀と、一昨年の王者クルパレクの準々決勝は非常にレベルの高い試合だった。左組み同士の相四つ。破壊力ある羽賀の内股対策として、1メートル98と長身のクルパレクは右の引き手で袖ではなく襟を持ち、左の釣り手で奥襟を取った。内股は回転運動が必要となる技。この両手で内股の回転軸を機能させず、威力を軽減させていた。

 惜しむらくは、羽賀が右膝のケガで昨年12月以降、試合を行っていなかったことだ。試合の間隔が開くと、技のタイミングが微妙に合わなくなることがある。コンマ数秒のズレが技の成否を分ける。この日の羽賀は、このズレの修正に苦しんでいた。

 それでも、気持ちを切り替えて銅メダルを確保したことは評価したい。一昨年、首脳陣は世界選手権に選手を派遣しないという荒療治で、100キロ級の選手の奮起を促した。その中ではい上がってきたのが羽賀。昨年の世界選手権で頂点に立ち、五輪でも4大会ぶりに表彰台に立ったということは、今後のこの階級にとって大きなステップとなった。もちろん中心となるのは、まだ25歳の羽賀。20年東京ではぜひ、金メダルを獲って欲しい。(94、97年全日本選手権者、日大男子監督、文理学部准教授)

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