羽賀 意地の一本勝ちで銅メダル!柔道男子のメダル途切れず

[ 2016年8月12日 04:13 ]

銅メダルを決めた羽賀(左)は鈴木コーチと笑顔で肩を組んで引きあげる

リオデジャネイロ五輪第7日柔道

(8月11日)
 柔道の男子100キロ級の3位決定戦が11日に行われ、2015年世界選手権王者の羽賀龍之介(25=旭化成)がアルチョム・ブロシェンコ(31=ウクライナ)に一本勝ちし、銅メダルを獲得した。

 羽賀は初戦の2回戦でボロダフコ(ラトビア)と対戦し、左の奥襟をしっかり持って2分29秒、内股でまず一本勝ち。3回戦は開催国ブラジルのブザカリニが相手となり、完全アウェーの中で羽賀は冷静に戦い、何度か内股を仕掛けるも決まらなかったが、攻勢をかけたことで相手が消耗。スタミナが落ちたところで指導を取られ、優勢勝ちした。

 準々決勝はクルパレク(チェコ)と対戦、何度も内股をかけた羽賀だが、決め手なく、逆に指導を取られ敗れた。しかし敗者復活戦ではグビニアシビリ(ジョージア)に指導による優勢勝ちで3位決定戦進出を決めていた。3位決定戦では、相手に指導2つが出た後の3分12秒に三角絞めで一本勝ち、昨年の世界王者の意地を見せた。

 男子100キロ級のメダルは2000年シドニー五輪の井上康生(現男子日本代表監督)が金メダルを獲得して以来4大会ぶり。日本柔道のメダルはこれで10個となり、1992年バルセロナ、04年アテネ両五輪の最多記録に並んだ。また、これまでの男子全6階級でメダル獲得。残す階級は100キロ超級の原沢久喜だけとなった。

 ▼井上康生・男子監督の話 羽賀は負けた試合では(膝の)けがの影響が出てしまった。ただ敗者復活戦から最後まで闘い抜いた姿は立派だった。(6人全員メダルに)死に物狂いで、死力を尽くして闘ってくれた。本当にたたえたい。

 ◆羽賀 龍之介(はが・りゅうのすけ)15年の世界選手権覇者。神奈川・東海大相模高で09年全国高校総体優勝。東海大に進み10年世界ジュニア選手権、11年ユニバーシアード制覇。世界ランキング5位。得意は内股。旭化成。1メートル86。25歳。宮崎県出身。

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