福原愛、佳純の敵討ちならず…必死に涙こらえ「団体でメダルを」

[ 2016年8月11日 09:27 ]

女子シングルス3位決定戦で北朝鮮選手に敗れ、引き揚げる福原愛

リオデジャネイロ五輪卓球女子シングルス3位決定戦

(8月10日 リオ中央体育館)
 卓球女子シングルス3位決定戦が行われ、第6シードの福原愛(27=ANA)はキム・ソンイ(22=北朝鮮)に1―4で敗れて4位に終わり、日本卓球界悲願の個人メダルには届かなかった。

 石川佳純(23=全農)を初戦の3回戦で破った難敵のカット主戦型の回転量の多い球に苦しんで流れをつかめず、序盤から3ゲーム連続で奪われて後がなくなった福原。第4ゲームでは得意のバックハンドを決めるなどして14―12で奪い、続く第5ゲームでも序盤は互角の勝負を展開したが、最後はキム・ソンイに押し切られた。

 五輪では自己最高となる4強に食い込んだがメダルにあと一歩届かず、試合後のインタビューでは必死に涙をこらえた。初対戦の相手に「もう少し早く戦術の変更ができたらよかった」と反省を口にしたが、「今までいい試合も悪い試合もあったが、この五輪に関してはシングルスではほとんどがいい試合だった」と振り返った福原。「引き続き団体戦があるのでチーム一丸となってメダルを獲りに行きたい。メダルとしての恩返しはできなかったが、気持ちを切り替えて頑張りたい」と団体での2大会連続メダルに目標を切り替えた。

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