福原愛、日本卓球界初の個人メダル届かず…佳純を破った難敵に屈す

[ 2016年8月11日 09:20 ]

女子シングルス3位決定戦 北朝鮮選手にリードを許し、厳しい表情の福原愛

リオデジャネイロ五輪卓球女子シングルス3位決定戦

(8月10日 リオ中央体育館)
 卓球女子シングルス3位決定戦が行われ、第6シードの福原愛(27=ANA)はキム・ソンイ(22=北朝鮮)に1―4で敗れ、五輪では卓球日本勢初となる個人メダル獲得を逃した。

 石川佳純(23=全農)を3回戦で破った難敵を相手に、第1ゲームはミスも出て7―11で落とした福原。第2ゲームは先手を奪ったものの相手に4連続ポイントを奪われて7―11、第3ゲームは序盤から大量リードを許して5―11で失った。後がない第4ゲームではデュースにもつれ込んだ死闘を14―12で制して1ゲームを奪い返すも、続く第5ゲームでは相手に押し切られて5―11で落とした。

 準決勝では前回覇者で第3シードの李暁霞(リギョウカ、28=中国)にストレート負け。それでも試合後には「気持ちをしっかりと切り換えて備えたいと思います」と銅メダルに目標を定めたはずだったが、この試合でもストレート負けを喫した。

 15歳で04年アテネ大会に出場し、今回が4度目の五輪。7日には盟友でライバルでもある石川がシングルス初戦の3回戦で姿を消した。「4年間佳純ちゃんがどれだけ頑張ったか、一ライバルとして近くで見ていた。私も悔しい」と自らも無念の思いを吐露した福原。仲間の思いも背負って戦ったシングルスではメダルには届かなかったが、12日からの団体にすべてを懸ける。

続きを表示

この記事のフォト

2016年8月11日のニュース