田知本遥 苦難乗り越え金「もう絶対に離さないと」

[ 2016年8月11日 05:00 ]

金メダルを手にする田知本遥(AP)

リオデジャネイロ五輪・柔道女子70キロ級

(8月9日 カリオカアリーナ)
 リオデジャネイロ五輪柔道は9日、女子70キロ級が行われ、前回ロンドン五輪7位の田知本遥(26=ALSOK)は決勝でジュリ・アルベアル (30=コロンビア)に一本勝ちし、日本勢今大会4個目、女子では初の金メダルを獲得した。

 2分19秒、返し技からアルベアルを抑え込み。「もう絶対に離さないと思ったし、あと何秒と思って耐えました」と振り返った。

 2大会連続出場の田知本だが、東海大4年で出場したロンドン五輪は、準々決勝で左肘を痛めてメダルに届かなかった。その悔しさを晴らすことができたか尋ねられると「できたと思う」と口数は少なく、まだ実感は湧かない様子だったが、それだけ集中していたのだろう。

 田知本は世界ランク14位で、上位8人までのシード権を得ていないため1回戦からの登場。1回戦は周超(29=中国)と対戦、開始30秒で谷落としで技ありを奪い、そのまま横四方固めで抑え込み、合わせ技一本で快勝した。2回戦では世界ランク1位のキム・ポリング(25=オランダ)と対戦。延長の末、優勢勝ちして準々決勝に進んだ。準々決勝ではケリタ・ズパンチッチ(26=カナダ)との対決。2戦連続となる延長戦を制した。

 準決勝ではラウラ・ファルガスコッホ(26=ドイツ)と対戦。開始1分38秒に大外刈りで技ありを奪い、そのまま逃げ切り優勢勝ちとなった。決勝では、最初に指導を取られるが、2分19秒に谷落としで技ありを奪い、そのまま横四方固めで抑え込んで勝負を決めた。

 この4年の間に落とし穴もあった。昨年2月の国際大会前にドーピング違反成分が含まれた市販の風邪薬を服用し、出場を見合わせ。ケアレスミスで「警告」処分となったが、そこから周囲の励ましを力に立ち直り、国際大会で結果を残して巻き返した。4月の全日本選抜体重別選手権で2年連続3度目の優勝を飾り、文句なしの代表入り。7位に終わった4年前より「自信がある」と満を持して再挑戦。2度目の五輪でついに夢をかなえた。

 メダルを手にした後、田知本は「ずっと欲しかったもの…手ぶらで日本に帰る辛さを知っているので、何が何でも取ろうと思った」と笑顔で語り、今回は五輪代表にはなれなかったが、姉で女子78キロ超級の田知本愛としっかりと抱き合っていた。

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