永瀬 執念の銅メダル「皆さんの期待に恩返しができるように…」

[ 2016年8月10日 06:21 ]

表彰式を終え、銅メダルを胸にほほ笑む永瀬貴規

リオデジャネイロ五輪第5日柔道男子81キロ級

(8月9日)
 柔道の男子81キロ級で銅メダルを獲得した永瀬貴規(22=旭化成)は、試合後に悔しさをのぞかせたものの、それでも前を向いた。

 初の五輪舞台ながら金メダルへの期待を一身に集めたが、準々決勝でまさかの敗退。「負けた瞬間は敗者復活戦なんて考えられないと思いました」と振り返る。

 それでも「たくさんの応援があったことを改めて思い出し、皆さんの期待に恩返しができるよう、敗者復活戦に臨んだ。付き人やコーチの方など、いろいろな人から声をかけて頂いて、応援メッセージを思い出しました」と周囲の支えに感謝した。

 試合中は「明日に(いい流れを)渡すためにも、何が何でもメダルを取ろうと思いました」と気迫を見せ、得意の足技で有効を奪い優勢勝ち。柔道男子は4日連続のメダル獲得となった。

 鬼門の81キロ級で4大会ぶりのメダル獲得という快挙となったが、永瀬は満足はせず「また4年後のオリンピックで、一番輝くメダルを取れるように精進していきます」と誓っていた。

 ▼81キロ級=永瀬 貴規(ながせ・たかのり)15年の世界選手権覇者。長崎日大高で11年全国高校総体、筑波大に進み13年ユニバーシアードを制覇。14年から全日本選抜体重別選手権3連覇。世界ランキング2位。得意は大内刈り、内股、体落とし。旭化成。1メートル81。22歳。長崎県出身。

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