日本ラグビー奇跡再来 史上初!オールブラックス撃破

[ 2016年8月10日 05:30 ]

ニュージーランドを下し、喜びに沸く日本の選手たち(AP)

リオデジャネイロ五輪ラグビー7人制女子 日本14―12ニュージーランド

(8月9日 デオドロ競技場)
 日本ラグビーが再び世界を驚かせた。男子の1次リーグC組初戦で、日本が優勝候補のニュージーランドを14―12で撃破。昨年9月、15人制のW杯イングランド大会で当時世界ランキング3位の南アフリカを破ったエディージャパン同様、セブンズの日本代表が大仕事をやってのけた。日本は勝ち点3とし、8チームによる決勝トーナメント進出に弾みをつけた。

 2点リードの後半ロスタイム。逃げ切りを図った日本だが、まさかのマイボールラインアウト失敗で、防戦一方になる。インゴールラインまで5メートルに迫られたところで、必死のディフェンスが実り相手のパスミスを誘ってノーサイド。まだ初戦とはいえ、オールブラックスセブンズから史上初めての勝利に、12人の選手たちは喜びを爆発させた。

 前半3分、ラインアウトからの攻撃で、最後に俊足の後藤(NEC)がインゴール左隅に先制トライ。難しい角度のコンバージョンをエースのレメキ(ホンダ)が沈め、7点をリードした。5点を追う後半5分、自陣から波状攻撃で最後はフィジー出身の副島(玄海タンガロア)が同点トライ。角度のないコンバージョンを、途中出場で長らく7人制代表を引っ張ってきた坂井(豊田自動織機)が決めて逆転に成功した。主将の桑水流(コカ・コーラ)は「攻撃で粘りながらトライを取って、防御も粘れた。練習してきたことをやり切ろうと言い続けてきた」と笑顔を見せた。

 W杯連覇中の15人制同様、ニュージーランドはワールドシリーズで最多の12回の優勝を誇る五輪王者のド本命。15人制の陰に隠れ、長らく日の当たらなかったセブンズのスペシャリストたちが、再び歴史的勝利を挙げた。

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2016年8月10日のニュース