常人には計り知れない松本の感覚 将来の夢は「仙人になりたい」

[ 2016年8月10日 08:50 ]

銅メダルを掲げ笑顔の松本

リオデジャネイロ五輪・柔道女子57キロ級

(8月8日 カリオカアリーナ)
 野獣という異名通り、話を聞くたびに松本の感覚は動物的だなと驚かされ、笑わされた。

 「試合当日に必ずやることは自然体でいること」。自分のリズムが変わるからと音楽も聴かない。試合当日はもっと敏感だ。「機械のものは遠ざけます。電波が邪魔なので昔から自然のものだけ」。日焼け止めを塗ると太陽光から感じるものが減って「体のインスピレーションが遅くなる」。常人には計り知れない。

 28歳という年齢を考えれば今回が最後の五輪でもおかしくはない。将来の夢は「田舎でゆっくりと老後を過ごしたい。空に浮いて、仙人になりたい」。仙人になるとどうなるのか。「何も感じなくなる。穏やか」。すみません、これまた常人には計り知れない世界でした。(柔道担当・雨宮 圭吾)

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2016年8月10日のニュース