女子バスケ 身長差はね返し強豪ブラジル圧倒 決勝目前!

[ 2016年8月10日 05:30 ]

<日本・ブラジル>勝利し、喜ぶ渡嘉敷(右端)ら日本チーム

リオデジャネイロ五輪 バスケットボール女子1次リーグA組 日本82―66ブラジル

(8月8日 ユースアリーナ)
 1次リーグが8日に行われ、女子A組で世界ランキング16位の日本は同7位のブラジルを82―66で破った。WNBAプレーヤーの渡嘉敷来夢(25=シアトル・ストーム、JX―ENEOS)が両チーム最多23得点するなど4選手が2桁得点をマーク。2戦2勝とし、各組6チーム中4位までの準々決勝進出へ大きく前進した。

 「史上最強」と言われる実力は本物だ。「AKATSUKI FIVE」はシドニー五輪銅メダルで、世界選手権でもベスト4常連のブラジルを敵地で圧倒した。エース渡嘉敷は「ブラジルには事前の練習試合で2敗していたけれど、勝つ確信があった。個人的にはもっとできると思うが、合格点」と手応えを口にした。

 平均身長は日本の1メートル77に対し、ブラジルは1メートル82。サイズで劣る日本はスピードと運動量で勝負した。ゴール近辺では2人がかりで1メートル90を超える相手の動きを止める。ボールを奪えば、すぐに敵陣に走り込む。第2Qにはベンチから入った高田、町田らが奮闘し、14点差をつけて折り返した。第3Qに入るとさらに怒とうの攻撃を見せた。1メートル93の渡嘉敷の外角シュートを号砲に、吉田は速攻で鮮やかなアシスト。シューター栗原も動き回って得意の3点シュートにつなげ、試合の行方を決定づけた。

 ベラルーシ戦の6本に続き、この日も4本の3点シュートを決めた栗原は「勝因はリバウンドとルーズボールで頑張ったこと。相手の流れを止めて、日本が走ることでリズムをつくれた」と胸を張った。

 準々決勝進出の目安としていた2勝に2戦目で早くも到達。11得点、11アシストの吉田主将も「小さいチームでも、世界で戦っていけることを証明したい」と頼もしい。日本人初のWNBA選手、萩原美樹子らを擁し、7位となった96年アトランタ五輪以来の決勝トーナメント進出がはっきり見えてきた。

続きを表示

この記事のフォト

2016年8月10日のニュース