ジョコ涙の敗退「テニス人生で最もつらい敗戦」 錦織に追い風

[ 2016年8月9日 05:30 ]

初戦で敗退したジョコビッチ(AP)

リオデジャネイロ五輪 テニス男子シングルス1回戦

 男子シングルス第1シードの世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(29=セルビア)が初戦で姿を消す波乱が起きた。元世界4位ながら現在141位のファンマルティン・デルポトロ(27=アルゼンチン)に6―7、6―7のストレート負け。ロンドン五輪3位決定戦でも敗れている相手の強烈なサーブと右フォアに苦しみ、2セットともタイブレークを落とした。

 目に涙をためてコートを引き揚げたジョコビッチは「自分のテニス人生で最もつらい敗戦の一つになってしまった。まだ受け入れることができない」とうなだれた。今季は全豪で2連覇、全仏で初優勝し、前週のロジャーズ・カップでも決勝で錦織圭(26=日清食品)を撃破。男子3人目となる4大大会全制覇+五輪金メダルの「ゴールデンスラム」が有力視されていただけに、まさかの1回戦敗退だ。ジョコビッチに9連敗中の第4シード・錦織にとっては、思わぬ形で金メダル獲得のチャンスが広がった。

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2016年8月9日のニュース