体操女子メダル視界7位52年ぶりへ3位と僅差「不可能じゃない」

[ 2016年8月9日 05:30 ]

女子予選を終え笑顔で写真に納まる(左から)寺本明日香、宮川紗江、杉原愛子、村上茉愛、内山由綺

 52年ぶり表彰台も夢じゃない。体操女子予選が行われ、団体総合の日本は、合計172・564点の7位で9日の決勝に駒を進めた。入場前に「一本集中」と叫んだ寺本明日香主将(20=レジックスポーツ)ら5人は大舞台で躍動した。

 最初の跳馬で流れを呼び込んだ。村上、寺本、宮川が14点台後半を並べると、続く段違い平行棒では寺本が14・900点、内山が14・800点と勢いを加速させた。「ゾーンに入っていた」という最年少16歳の杉原はチームで唯一、4種目ともに14点台と安定感を発揮。この日の朝、心臓疾患のため日本に残った塚原監督からメッセージが届いた。「みんな明るく、元気で」。指揮官の期待通りの演技だった。

 7位という順位以上に、希望は膨らむ。五輪連覇中で首位通過の米国は2位・中国に約10点差と別次元。予選の得点は決勝に持ち越さないが、日本は3位のロシアとは2・056点の僅差だった。ミスなくつなげば、64年東京五輪銅メダル以来の表彰台が見えてくる。「3位までは2点差。不可能じゃない」と寺本主将。チームワーク抜群の5人が、夢を現実に変える。

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2016年8月9日のニュース