日本 宿敵韓国に逆転黒星発進…小指負傷サオリン先発も石井狙われ一変

[ 2016年8月7日 05:30 ]

開幕戦で韓国に敗れ、肩を落とす木村(左端)ら日本

リオデジャネイロ五輪第2日バレーボール女子1次リーグ 日本1―3韓国

(8月6日 マラカナンジーニョ)
 バレーボール女子1次リーグが6日に始まり、ロンドン五輪銅メダルで世界ランキング5位の日本は同9位の韓国に1―3で敗れた。右手小指の負傷の影響が心配された主将の木村沙織(29=東レ)は先発出場し、第1セットを奪ったものの、逆転負け。2大会連続のメダル獲得を目指す真鍋ジャパンは苦しいスタートとなった。1次リーグは12チームがA、Bの2組に分かれて争い、両組の4位までが準々決勝に進む。

 午前9時30分開始の開幕戦。国内では夕方開催が多く、不慣れな開始時間だったが、日本は最高の入りだった。第1セット、日本は木村主将のスパイクで最初の得点を挙げた。完敗した5月の世界最終予選の韓国戦で右手小指を負傷し、6月のワールドGPを欠場した日本のエース。「初戦に間に合うかどうか」(真鍋監督)と心配されたが、きっちり合わせてきた。エースの奮闘に周りも続き、石井や島村が次々とスパイクを決めた。日本の生命線であるサーブも好調で、計5本のサービスエースを奪取。25―19で取った。

 しかし、第2セットになると、流れは一変した。レシーブに難のある石井がサーブで狙われ、ミスが続いた。韓国のエース金軟景(キムヨンギョン)の強打を止められず、9―11から7連続失点し、15―25で失った。その後もサーブレシーブを崩されて、結局ずるずると3セット連続で失った。ロンドン五輪から8人が入れ替わった若いチームは立て直すことができず、ベテランの荒木は「凄く悔しい思いが強い。初戦は独特の雰囲気があり、初めて(の選手)には難しい」と唇をかんだ。石井は「まずはサーブレシーブが返らないと何も始まらない。個人の反省として、凄く情けないし、ふがいない結果に終わってしまった」と声を落とした。

 サンパウロ州で張った事前合宿では、韓国対策も徹底的に重ねた。力が互角の韓国戦は落としたくなかった。決勝トーナメントを見据え、上位での1次リーグ突破を目指す日本にとっては痛い1敗だ。いきなり計算が狂った真鍋監督は「五輪の初戦ということで、選手も緊張したのかと思う。次の試合に向けてミスを修正したい」と懸命に前を向いた。

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