愛 ボミと並んだ首位タイ浮上 全英Vジュタヌガーンから刺激

[ 2016年8月7日 05:30 ]

1番、ティーショットを放つ鈴木

女子ゴルフツアー・meijiカップ第2日

(8月6日 北海道北広島市 札幌国際カントリークラブ島松コース=6520ヤード、パー72)
 15位から出た鈴木愛(22=Salesforce)が8バーディー、1ボギーの65をマーク。通算8アンダーに伸ばし、67で回ったイ・ボミ(27=韓国)とともに首位に並んだ。昨年の同大会はプレーオフで西山ゆかりに敗れた。最終日は1年前のリベンジを果たし、中京テレビ・ブリヂストン・レディースに続く今季2勝目、ツアー通算3勝目を手に入れる。

 最後はご褒美のようなバーディーだった。18番パー5。残り96ヤードから50度のウエッジで放った第3打はダフり気味のミスショットながらピンをかすめて1・5メートルへ。ペロッと舌を出した鈴木は、奥からのパットをきっちり沈めて65で上がった。

 「今日はビッグスコアを出さないといけないと思っていた。目標は6アンダー。ハーフで3個ずつ(伸ばす)と決めていた。前半で3個を達成して後半は予想以上に取れて良かった」。初日は71と伸び悩んだ。この日はショットを次々とピンに絡めて8バーディー。笑顔が満開だった。

 7月上旬のニッポンハム・レディース後2週間の海外遠征へ。米国で国別対抗戦インターナショナル・クラウン(日本は5位)、英国でメジャー全英リコー女子オープン(65位)に出場した。

 インターナショナル・クラウン初日には2人1組のマッチプレーで渡辺彩香とペアを組みタイのペアに敗戦。今季米ツアーで3週連続優勝を達成したアリヤ・ジュタヌガーン(20、写真、ロイター)に力の差を見せつけられ「スイングが凄い。ショットもうまいけどパットがもっとうまかった。それでなくては3週連続勝てないんだと感じた」と衝撃を受けた。ショートゲームの重要性を痛感し帰国後は練習に取り組んでいる。

 大会中に宮里美香から米ツアーの話を聞き挑戦したい気持ちが強くなった。18年からの参戦を視野に「来年から生活面やゴルフを変えていきたい」と意識も変わった。

 昨年のこの大会はプレーオフで西山ゆかりに敗れて2位。その悔しさが疲労の残る体を動かす原動力だ。「この試合で優勝したくてハードスケジュールの中でも休まなかった。優勝したら自信がつくし、この先2勝、3勝できる。今週は大事な1週間だと思う」。ツアー3勝目に狙いを定めている。

 ▼1位イ・ボミ ショットも良かったけどパットが入ってこのスコアになった。昨日も今日もボギーがないのがいい。明日も優勝より(1日)3アンダーを目指して頑張りたい。(今季3勝目のチャンス)

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