八角理事長 声詰まらせ「とてつもない人」、佐ノ山親方が部屋後継

[ 2016年8月1日 18:30 ]

報道陣の質問に声を詰まらせる日本相撲協会の八角理事長

 大相撲で31度の優勝を誇る元横綱千代の富士の九重親方が7月31日に死去したことを受け、弟弟子だった日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は1日、両国国技館で記者会見し「今でも(本当に)亡くなったのかなと思う。何事に対しても勝つんだという精神力がとてつもない人だった」と声を詰まらせた。

 3年前は元大鵬の納谷幸喜氏、昨年も理事長だった元北の湖の小畑敏満氏が死去。一時代を築いた横綱の相次ぐ訃報に、八角理事長は「より責任を持ってしっかりしないといけない。相撲協会は真っすぐの道を進む」と話した。会見後は理事長ら幹部が九重部屋を弔問した。6日の通夜、7日の告別式は遺族や関係者だけで執り行い、お別れの会を後日開くことも検討されている。

 九重部屋の後継者について、相撲協会の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は佐ノ山親方(元大関千代大海)が継ぐと明らかにした。2日以降に年寄名跡変更手続きを進め、3横綱を生んだ部屋を担う。

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2016年8月1日のニュース