松山 アイアン好調でV視界!通算7アンダーで最終Rへ

[ 2016年8月1日 05:30 ]

第3ラウンド、1番でスタート前に大会オフィシャル(右)と握手する松山英樹。悪天候のために競技を開始できなかった

米男子ゴルフツアー全米プロゴルフ選手権最終日

(7月31日 米ニュージャージー州スプリングフィールド・バルタスロールGC=7428ヤード、パー70)
 第3日は雷雲接近による約4時間の中断を挟んだ後に日没サスペンデッドとなったため、最終日に第3ラウンドの残りと最終ラウンドが行われることになった。通算4アンダーの9位から出た松山英樹(24=LEXUS)は第3ラウンドで4バーディー、1ボギーの67をマーク、通算7アンダーまで伸ばし、首位と4打差の5位に浮上した。谷原秀人(37=国際スポーツ振興協会)、池田勇太(30=日清食品)はともに73で通算イーブンで46位。ジミー・ウォーカー(37=米国)が通算11アンダーで単独首位。

 復調気配の松山が第3ラウンドでもスコアを3つ伸ばした。1日遅れで始まり、2番は7メートルのフックラインを読み切ってバーディーが先行。5番でボギーも、9番パー3では1・5メートル、10番では3メートルを入れ連続バーディーを奪った。

 16番パー3ではティーショットをピン手前1・2メートルにつけたが、カップに嫌われて入らない。17番パー5はティーショットをフェアウエーに運んだものの、3Wでの第2打は左に曲げてラフへ。チャンスのパー5でバーディーを奪えなかった。やや停滞ムードが漂ったが、18番パー5はフェアウエーからの3打目をピン奥1メートルにつけてバーディーフィニッシュで67をマークした。「頑張ります」と一言残してクラブハウスへ向かい、4時間後に始まる最終ラウンドへ備えた。ピンを狙うアイアンショットはこの日も好調。あとは勝負どころのパッティングが決まればさらにスコアを出せそうな予感も漂う。

 第3日は1番のティーグラウンドでティーオフを待っていたが、午後2時15分にホーンが響くと、クラブハウスへ戻った。4時間後に順延が決定し一打も放つことなくコースから引き揚げた。

 同じバルタスロールGCで行われた05年大会も悪天候で順延となり月曜日にフィル・ミケルソン(米国)の優勝で幕を閉じた。それから11年がたった今年も再び雨に水を差される形となったが、「全米オープンの時よりミスの幅が狭くなってきた」と状態は上向き。1日36ホールを戦う最終日。まず前半は上々の内容だ。残り18ホール。日本男子初の悲願は見えている。

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2016年8月1日のニュース