ささきしょうこ初頂点 プロ合格から1年、22戦目で上り詰めた

[ 2016年8月1日 05:30 ]

優勝したささきしょうこは喜びを表す

女子ゴルフツアー大東建託いい部屋ネット・レディース最終日

(7月31日 山梨県鳴沢町 鳴沢ゴルフ倶楽部=6587ヤード、パー72)
 1打差を追ったツアールーキー、ささきしょうこ(20=フリー)が6バーディー、3ボギーの69で通算9アンダー、207とし、同期の岡山絵里(20=フリー)を逆転して、ツアー22試合目で初優勝を手にした。2日目首位の青木瀬令奈(23=三和シヤッター工業)は78と乱れて14位。イ・ボミ(27=韓国)は18位に終わり、今季13試合目で初のトップ10落ちとなった。
【最終R結果】

 1メートルのウイニングパットを沈めたささきの第一声は「緊張しっぱなしの一日でした」だった。1、2番の連続バーディーでトップに立ってからは、ショットとパットがかみ合い一度も首位を譲らなかった。

 実はささき自身心配したのが精神面だった。昨年10月のステップアップツアーでは初日首位に立ちながら、翌日は重圧から1ホールで11を叩いこともある。支えとなったのが門田実キャディーだ。ピンチの場面では「まさか本当に優勝する気なの」などと冗談を飛ばされ、肩の力が抜けたという。15番で1メートルのパーパットを外し、同じく初優勝を目指す岡山に1打差と迫られた時は「まだリードしている」と励まされ、17番で取り返した。

 8歳の時に青木功のゴルフ殿堂入りのビデオを見てゴルファーを志した。父・修治さん(56)は我が子のため自宅を売却、会社を辞めて一家でゴルフ場に住み込み、母・典子さんが仕事に出るなど一家で支えてきた。最高の恩返しとなった勝利を手にし「賞金はすべて両親に渡し、好きなように使ってもらいたい」と語る。1年前の8月31日はプロテスト合格の日。記念すべき一日に「今後は長い間プレーできる選手になりたい」と誓いを新たにした。

 ◆ささきしょうこ 1996年(平8)6月8日生まれ、兵庫県加古川市出身の20歳。8歳でプロゴルファーを志し、11年の日本ジュニア(12~14歳)の部優勝。クラーク高卒。15年のプロテスト合格を機に佐々木笙子から登録名を変更。1メートル70、65キロ。

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