時松 ツアー初Vから連勝!1億円ゲットで「ウナギ食べたい」

[ 2016年8月1日 05:30 ]

優勝賞金1億円を獲得した時松

男子ゴルフ・ネスレ招待日本プロマッチプレー選手権レクサス杯最終日

(7月31日 北海道恵庭市・恵庭カントリー倶楽部=6876ヤード、パー72)
 準決勝2試合と決勝が行われ、時松隆光(22=筑紫ケ丘GC)が初優勝した。準決勝で小田孔明(38=プレナス)を1アップで破り、決勝は小田龍一(39=Misumi)に1アップで競り勝った。ツアー初勝利を挙げたダンロップ・スリクソン福島オープンに続く2週連続のタイトル獲得。日本ゴルフ界最高額の優勝賞金1億円を手にした。

 賞金1億円がかかったウイニングパットは1・5メートル。難なく沈めたが、内心は違った。「最後のパーパットだけはしびれた。外せば流れが変わるから入れないといかんと思った」と打ち明けた。

 小田龍との決勝は劇的な展開になった。前半はショットもパットも絶好調で9番で5アップ。ところが後半はショットが乱れ、パットはショート。16番で追いつかれた。

 流れを引き戻したのが17番パー5。相手がトラブルとなった中、残り115ヤードの第3打をPWでピン30センチにつけて1アップとした。「後半は流れが小田プロに行っていたので、大きかった」。

 1カ月で人生が変わった。7月1日、チャレンジツアーで優勝。その資格で出場したダンロップ・スリクソン福島オープンでレギュラーツアー初優勝。24日の最終ラウンド後に今大会出場が決まった。その夜は羽田空港近くに宿泊。25日に福岡に戻る予定だったが、急きょ北海道に飛んだ。

 1回戦で前年優勝の武藤を倒すと、藤田、谷口、小田孔と歴代の賞金王を撃破。決勝は死闘を制し7月は“3勝目”。37位に入った日本プロ選手権を含めると1カ月で1億1253万5000円を稼いだ。「今月はいい月になった。パットが入ってくれた。チャレンジの優勝で自信が持てて、精神的なコントロールもできるようになった」と振り返った。

 賞金の使い道を聞かれると「とりあえず移動費に充てたい」と答えた。ツアーの経費は年間300万~500万円。これまで家族の援助などで賄っていた。副賞として高級自動車や航空券も手に入れて「これで恩返しできる」と話した。「買いたい物はない」と言うが、ささやかなぜいたくとして「ウナギを食べたい」と人なつこい笑顔を見せた。

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