錦織 またもやジョコに屈し9連敗…マスターズ大会初Vならず

[ 2016年8月1日 06:31 ]

決勝でジョコビッチと対戦した錦織(AP)

 テニスのロジャーズ・カップは31日、カナダのトロントで行われ、男子シングルス決勝で世界ランキング6位で第3シードの錦織圭(26=日清食品)は世界1位で第1シードのノバク・ジョコビッチ(29=セルビア)と対戦し3―6、5―7で敗れ、マスターズ大会初優勝を逃した。ジョコビッチは4年ぶり4度目の優勝で、マスターズ大会30度目の制覇となった。

 錦織とジョコビッチの対戦はこれが12度目で、錦織の2勝10敗。錦織は2014年の全米オープン準決勝で勝ったものの9連敗。今年だけでも5敗を喫している。

 第1セットはジョコビッチのサービスゲームで開始。サーブの調子の良いジョコビッチに第1、第3ゲームはラブゲームで奪われる立ち上がり。錦織のミスも出て第6ゲームをブレークされてしまう。ダブルのセットポイントとなってから、リターンエースなど錦織らしいプレーも見られたが、最後はリターンがアウトとなり3―6で第1セットを落としてしまった。

 第2セットは錦織のサーブで開始。だが、第3ゲームをブレークされてしまう。しかし、第6ゲームではリターンエースなどでジョコビッチを翻ろうしトリプルのブレークポイント。1本返されるが、最後はパッシングで抜いてブレークに成功し、ガッツポーズも飛び出した。続く第7ゲームもラブゲームでキープ。だが、第11ゲームでダブルフォルト、リターンのミスなどが出て再びブレークを許してしまった。第12ゲームもジュースまで持ち込んだもののキープされ、5―7で落とした。

 錦織がマスターズ大会の決勝に進出したのはこれで3度目。だが、2014年のマドリード・オープンではナダルとの決勝の途中で棄権。今年のマイアミ・オープンでは、ジョコビッチにストレート負けしている。今大会は、脇腹痛を抱えながら決勝まで進んだが、またもや悔しい結果となってしまった。

 試合後の表彰式で錦織は「今日は負けてしまって残念ですが、素晴らしい1週間を過ごしました。この後、五輪に行くので、また良い1週間になればいいな、と思っています」と語っていた。

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