プーチン大統領、壮行会開催 五輪出場制限は「ロシア選手差別」

[ 2016年7月27日 22:37 ]

 ロシアのプーチン大統領は27日、国ぐるみのドーピングを指摘されロシア選手のリオデジャネイロ五輪出場が制限されたことに対し「露骨な(ロシア)差別であり、許容しない」と強調、世界反ドーピング機関(WADA)などの対応を批判した。五輪に出場する選手らをモスクワのクレムリンに集めた壮行会で語った。

 ロシアのリオ五輪全面除外を見送った国際オリンピック委員会(IOC)の決定後、プーチン氏が公の場で五輪関連の話をするのは初めて。

 プーチン氏はロシア以外でもドーピング問題はあるとした上で、ロシア除外は「政治的」であり「二重基準」と主張。そのためにも「ドーピング規制の国際統一基準づくりに取り組まなければならない」と訴えた。

 陸上などでロシアの「強い選手」が出場できないことで「勝利の味は全く違うか、味気ないものになるだろう」とも語り、ロシアの出場制限でリオ五輪のメダルの価値は落ちると述べた。

 壮行会には五輪出場不可となった陸上女子棒高跳びの世界記録保持者、エレーナ・イシンバエワ選手も含めて約100人の選手らが参加した。(共同)

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2016年7月27日のニュース