横審、稀勢昇進にV求める 優勝逃しても推す意見も

[ 2016年7月25日 19:49 ]

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は25日、東京・両国国技館で定例会合を開き、大相撲名古屋場所で12勝を挙げ、9月の秋場所に綱とりをつなげた大関稀勢の里について、守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は「優勝しないと、推薦しにくい」と初制覇することを求めた。

 番付編成を担う協会審判部の二所ノ関部長(元大関若嶋津)も、賜杯を抱くことを横綱昇進の条件に挙げている。

 稀勢の里は3月の春場所から13勝、13勝、12勝で、一部の委員からは優勝を逃しても成績や内容次第で昇進を推す意見もあったという。横審の推薦内規には「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」とある。守屋委員長は「ファンが稀勢の里の昇進を熱望している。慣習にとらわれて決めるものではないと、考えるようにもなってきている」との私見も述べた。

 名古屋場所で8度目の優勝を果たした横綱日馬富士については「後半になるに従い、鋭い身のこなしを見せた。大したものだ」と評価した。

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2016年7月25日のニュース