NBAオールスター戦の開催地変更 「トイレ法」成立で批判

[ 2016年7月22日 14:45 ]

 NBAは21日、来年2月に北カロライナ州シャーロットで開催する予定だったオールスターゲームの開催地を変更すると発表した。同州では今年3月に通称トイレ法(HB2)と呼ばれる法律が成立。出生証明書に記載されている性別に従って公衆施設のトイレやロッカーを使用するように義務づけたもので、これに対して「性的マイノリティー(LGBT)を差別するものだ」と多くの人権団体や企業から批判が噴出していた。

 これを受けてNBA側は対応に苦慮。州議会に対して是正を求めたが、依然として法律は存在しており「こうした状況の下でオールスターゲームを成功させることができるとは思えない」として開催地の変更に踏み切った。

 代替都市としては08年と14年に球宴を開催しているルイジアナ州ニューオーリンズなどが候補に挙がっているところ。NBA側は「状況が改善されれば19年にシャーロットで開催できる」としており、同市を本拠にしているホーネッツのマイケル・ジョーダン・オーナー(53)は「ドアを開けていてくれたことに感謝する」とコメントした。

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2016年7月22日のニュース