稀勢の里 平幕・正代に苦しむも綱獲りへ優勝争いのトップ守る

[ 2016年7月22日 05:30 ]

正代(右)に押し込まれた場面もあった稀勢の里

大相撲名古屋場所第12日

(7月21日 愛知県体育館)
 先手を許しながら稀勢の里が優勝争いのトップを守った。正代に一気に前に出られて俵に足がかかったが、左おっつけで体を入れ替え、突き出し。万全とは言えないが「体が動けているので反応がいい」と振り返った。

 ここまでの黒星はいずれも平幕で、この日敗れれば平幕相手の3敗だった。15日制となった49年夏場所以降に誕生した横綱31人のうち、12勝3敗で昇進した力士は柏戸、大鵬、3代目若乃花と3人いるが、平幕に3敗した力士はいない。稀勢の里は苦しみながらも平幕との対戦を終え、綱獲りの夢をつないだ。

 13日目からは横綱戦が始まり、まずは日馬富士との2敗対決を迎える。勝てば今場所初めて単独トップとなる。「特別なことはできないから、しっかり集中してやりたい」。白鵬が3敗に後退しても慌てず騒がず、運命の残り3日間に備える。

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2016年7月22日のニュース