稀勢の里 軽め調整で切り替え“お得意様”勢討ち!

[ 2016年7月21日 05:30 ]

勢(右)を攻める稀勢の里

大相撲名古屋場所第11日

(7月20日 愛知県体育館)
 綱獲りの稀勢の里は過去12戦全勝の勢に対し左四つに組んでいったん残されたものの、終始攻め続けて立ち合いから17秒で寄り切った。前日は松鳳山の変化を食って2敗に後退したが「思い切って」と気持ちを切り替えて連敗はしなかった。

 この日の朝稽古では通常よりも四股の回数を減らすなど軽めの調整で終えた。体の疲労については「多少あるけど、あと5日ですから」と正直に明かした上で「昨日は昨日。今日は今日。力を出し切って悔いが残らないようにやるだけ」と悲願の初Vと横綱昇進に向けて前だけを向いていた。

 取組を土俵下で見つめた藤島審判長は稀勢の里の相撲内容を「腰が高い。硬くなっていた。もう落とせないというのがあったのだろう」と辛口。今後のついては「力を出し切ることに集中すること。焦っていいことはない」と分析した。

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2016年7月21日のニュース