ケンブリッジ飛鳥 不発だった追い込みはリオで「一つでも前でゴールしたい」

[ 2016年7月18日 11:52 ]

男子200メートルでゴールするケンブリッジ飛鳥(左端手前)

 陸上のナイト・オブ・アスレティックスは16日、ベルギーのヒュースデンゾルダーで行われ、リオデジャネイロ五輪100メートル代表のケンブリッジ飛鳥(23=ドーム)が男子200メートルに出場し、追い風0・4メートルの条件で自己ベストに並ぶ20秒62で優勝した。これで五輪前の調整2レースを終え「今後につながる」と前を向いた。女子100メートル障害の木村文子(28=エディオン)は13秒38で4位。男子5000メートルA組の鎧坂哲哉(26=旭化成)は13分48秒07で11位だった。

 内容が伴わぬ結果なら、喜びは半減だ。ケンブリッジは200メートルの自己タイ記録20秒62で優勝。11年世界選手権200メートル7位のソリロ(トリニダード・トバゴ)も抑えた。しかし、6月の日本選手権100メートルを制した時にインパクトを残した代名詞の追い込みが不発となり、首をひねった。

 「得意なはずの後半が…。最後、加速していこうかなというところで力んだ。30点くらいかな」

 五輪前の調整2レースはこれで終了した。13日のリエージュ(ベルギー)での国際大会100メートルは10秒30の2位だった。海外レースに慣れるために、2年ぶりに国外へ出たジャマイカ生まれは「2戦とともタイム的には少し物足りないけど、今後につながる」と、経験面での収穫を口にした。

 所属するドーム社が日本選手権優勝記念Tシャツを数量限定で発売するなど、初五輪へ向けての周囲の期待をひしひしと感じている。「ベスト(10秒10)は更新したい。9秒台の可能性もある。決勝に残りたいし、一つでも前でゴールしたい」。ベルギーで影を潜めた追い込みは、リオで爆発させる。

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2016年7月18日のニュース