NZ代表カーターが釜石訪問 W杯会場視察「世界一のスタジアムになる」

[ 2016年7月17日 17:31 ]

2019年ラグビーW杯のスタジアム建設現場で開かれたイベントで、子どもにサインボールを手渡すNZ代表のダニエル・カーター選手

 ラグビーのニュージーランド代表で世界的なSOダニエル・カーター選手が17日、岩手県釜石市を訪れ、2019年ラグビーワールドカップ(W杯)の会場の一つとなる鵜住居地区のスタジアム建設現場を見学した。「世界一のスタジアムになる」と語ると、集まった市民約600人から拍手と歓声が上がった。

 11年に起きたニュージーランド地震で被災した経験から東北や九州を励ましたいと、チャリティーイベントの一環で来日した。

 この日の朝、5年前に自身が被災した時の気持ちを思い出しながら、震災で580人が犠牲になった鵜住居地区をジョギングしたというカーター選手。「逆境を乗り越えれば成功がある。W杯までに、完成したスタジアムに戻って来たい。世界中が支えていることを忘れないで」と市民を激励した。

 トークの後には、子どもとラグビーを楽しんだ。パス回しをした釜石中1年の及川勝陽さん(12)は「パスだけでラグビーの神様だと分かるほど、すごい技術だった」と興奮気味に語った。

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2016年7月17日のニュース