サンウルブズ 最下位終戦…参入1年目は1勝1分け13敗

[ 2016年7月17日 05:30 ]

シャークス戦で激しいタックルを受けるサンウルブズのモリ(中央)

スーパーラグビー最終節 サンウルブズ29―40シャークス

(7月15日 ダーバン)
 最終第17節が行われ、サンウルブズはシャークス(南アフリカ)に29―40で敗れ、参入1年目のシーズンを1勝1分け13敗、総勝ち点9の全18チーム中最下位で終えた。試合ではプレーオフ進出が懸かっていた相手に4トライを上げて抵抗も、序盤の失点が響いた。チームはきょう17日に帰国。今季限りで退任するマーク・ハメット・ヘッドコーチ(44)らが出席し、東京都内でシーズン総括会見を開く。

 前半は19―21。負ければプレーオフ進出に黄信号がともる相手に食らい付いたが、後半開始1分にトライを許し、同30、36分にも失トライ。勝負が決した終了間際に1トライを返したが、シーズン2勝目は遠かった。ハメットHCは「前向きに終えられてうれしい」と健闘を称えたが、シーズン1勝以下はSR史上12例目の屈辱的な成績だ。

 19年W杯日本大会へ向けた代表強化のため、14年に日本ラグビー協会が新規参入を目指して交渉開始。選手やコーチスタッフと契約が難航し、昨夏には参入取り消しの危機にひんしたが、難局を乗り越えての1年目だった。この試合でトライを奪った25歳のSH茂野ら若手がサンウルブズでの活躍を認められ、今春に代表デビュー。15年W杯代表のプロップ稲垣、SO田村らの成長も促され、一定の成果は上げた。

 一方で課題も山積している。後任ヘッドコーチは未定でフッカー堀江主将、WTB山田ら主力選手の流出は必至。来季も来年2月の開幕前は短期間の準備を余儀なくされる。38歳のロック大野は「ぜひ来季も参加したいと思う」とコメントしたが、チーム全体が抜本的に変革しなければ、屈辱を繰り返すことになる。

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2016年7月17日のニュース