南アの義足五輪選手に禁錮6年 恋人射殺の罪

[ 2016年7月7日 00:13 ]

 南アフリカの首都プレトリアの高裁は6日、恋人の女性を射殺したとして、殺人罪で有罪が確定していた両脚義足の五輪ランナー、オスカー・ピストリウス被告(29)に禁錮6年の量刑を言い渡した。地元メディアが伝えた。被告、検察側ともに量刑に対して上訴できる。

 殺人罪の量刑は15年以上の禁錮刑だが、裁判官は被告が反省しており、社会復帰できる可能性が高いなどと判断、刑を減軽した。

 最高裁は昨年12月、過失殺人罪で禁錮5年とした高裁判決を破棄、未必の故意があったと認定し、より量刑の重い殺人罪を適用した。被告は過失殺人罪で約1年間の服役後、昨年10月に仮釈放されていた。

 ピストリウス被告は2013年、プレトリアの自宅でトイレのドア越しに発砲し、中にいた女性=当時(29)=を死亡させた。弁護側は被告が強盗と勘違いして発砲したと主張。殺人罪での有罪確定後は被告が不安障害を抱えていたと訴え、情状酌量を求めていた。

 被告は五輪史上初の両脚義足の陸上選手として12年のロンドン五輪に出場し、パラリンピックではメダルを獲得した。(共同)

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2016年7月7日のニュース