錦織 棄権で8強ならず 2年連続ケガに泣く 左脇腹痛回復せず

[ 2016年7月4日 21:56 ]

タオルで顔をぬぐう錦織(AP)

 テニスのウィンブルドン選手権第8日は4日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、男子シングルス第5シードで世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)は4回戦で第9シードで世界13位のマリン・チリッチ(27=クロアチア)と対戦。第1セットを1―6で落とし、第2セット1―5の場面で棄権した。自身初の8強を逃した。

 第1セットはチリッチのサーブが絶好調。4連続エースで第1セットを取るなど、12本のエースを奪った。一方錦織はサーブにスピードがなく、第6ゲームはかろうじてキープしたものの1―6で落とした。

 第2セットはいきなりブレークを許したものの、第2ゲームで錦織がこの試合初のブレークに成功。だが第3ゲーム以降なすすべなく、1―5とされたところで棄権を選んだ。昨年のウィンブルドンは2回戦を左ふくらはぎ痛で棄権。2年連続してケガによる棄権で姿を消すことになった。

 チリッチには2年前の全米オープン決勝で敗れたが、対戦成績は錦織の7勝3敗で、全米決勝後は2連勝中。8強入りなら自身初で、日本選手としては95年の松岡修造以来だったが、届かなかった。

 錦織は前哨戦のゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ)で左脇腹を痛め、完全に回復しないままウィンブルドンへ。4回戦まで勝ち上がってきたものの、ストレート勝ちした3回戦のクズネツォフ戦後の会見で「(相手より)自分の痛みと闘う時の方が多かった」と漏らしていた。

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