茜“熊本に勇気”再春館製薬所が初V!今井監督うれし涙

[ 2016年7月4日 05:30 ]

バドミントンの全日本実業団選手権で初優勝し、声援に応える再春館製薬所の山口茜選手(右端)ら

 バドミントンの全日本実業団選手権最終日は3日、福井県勝山市体育館で男女の決勝が行われ、女子は再春館製薬所が3―2で4連覇を狙った日本ユニシスを破り、初優勝した。リオデジャネイロ五輪代表同士の対戦になった第3試合のシングルスで、再春館製薬所は山口茜が日本ユニシスの奥原希望にストレート負けして1―2と追い詰められたが、残りのシングルス2試合で連勝した。男子はトナミ運輸が3―1で日本ユニシスを退け、2年連続10度目の優勝を果たした。

 熊本地震で大きな被害があった熊本県益城町を拠点とする再春館製薬所が被災後では初めての団体戦となった大会で初優勝した。今井彰宏監督は「最高の形になった。早く(熊本の皆さんに)直接感謝を伝えたい」と涙を流した。会場の勝山市は山口=写真=と今井監督の故郷。山口は奥原にストレート負けしたものの、観衆の後押しを受けたチームは1―2から逆転勝ちした。被災後は約10日間、勝山市に避難して練習を積んだだけに前田美順主将は「しばらく残ってお礼を言って回りたいくらい」と口にした。

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2016年7月4日のニュース